プロフィール

 清水 秀雄さんは、広告など看板製作の手書き作業で各書体に精通し、ガラス表面への金箔文字加工技術を有する数少ない現役の職人として活躍している。  中学一年の時に父親が亡くなり、母親の知り合いで清水さんの鉛筆画のデッサン技術を認めた東京の看板店に誘われ修業。この際に金箔文字加工も大まかに身につけた。  体調を崩し帰郷し、自動車塗装会社で塗装や文字書きの仕事を続けたが、昭和36年に独立した。
 今は仕事の依頼がなくなり、「今はやっても商売にならない。趣味でやるだけ」と話している。

産業分類 生活密着型技術
認定年度(平成) 平成12年
マイスターの分野 広告美術
氏名 清水 秀雄
ふりがな しみず ひでお
性別
生年月日 昭和11年4月22日
住所 上越市鴨島2丁目

作品

清水さんの作品の一部をご紹介します。

累世法名看板

 お寺の累世法名の手書き看板。
 手書き看板は基本的に木枠づくりや板金トタン張りも自分でこなす。書体は明朝、ゴシック、草書、篆書、勘亭流など何でも。一本のゴシック筆で6種類の書体を見事に書き分けてみせる。「芸術の書は同じ文字がない味わい。看板文字は逆に百枚書いたら百枚とも同じになることが大事」
 今でもぶれを逃がすために筆軸の端を持ち、線書きや永字八方の基本を大切にする。
上新バイパス脇の大看板

 今までに受けた注文もさまざまで、一文字の大きさが縦4・5メートル、横5・4メートルの作品も仕上げた。
 上新バイパスの脇にあるあの大看板も清水さんの手によって作られたものである。
財団法人 自治総合センター